
暦のうえで本日は「立春」。
とはいえ、
空気はまだ真冬のごとく冷たく、
春立つという感慨には程遠い。
冬まっただなか、というのが大方の実感だろう。
しかし実際に感じられる春に向けて
季節は冬から春へと舵を切っていることは間違いない。
冬至は1年でもっとも夜の長い日だが、
その峠は昨年12月下旬をもって越えている。
ふと気づけば日は少しずつ長くなり、
どことなく春めいて感じられる。
光の色にも何となく暖かさが加わったような…
太極拳でもっとも大事なのは、
かすかな変化、わずかな兆しを、
リアルタイムに感じること。
感じたら即座にその極微なもののなかへ染み込んでいく。
相手への敏感度と反射能力が同時に問われる
この「鬆静反応(しょうせいはんのう」を身につけるには、
体の柔らかさとこころの静けさが何より重要だ。
太極拳と推手を日々繰り返すゆえんはここにある。
このブログでは、
小さなもの、かすかに萌すものに着目しつつ、
雑感をつづっていきたい。
太極拳はもとより、
隣接する周辺のことにも八方目を向けて
太極拳との橋渡しをしたいと思っている。
能力にあまる無謀な大志かもしれないが、
立春の日に立志してとにかく一歩を踏み出してみよう。
何か言葉にしたいことに出会うとき不定期に更新する
「太極日和(たいきょくびより)」
末永くおつき合いいただきたくよろしくお願いします。