第19回 体は最適化される - 後編 -


海の生きもののように環境にとけこむ二木あいさんの姿に共感し、

前回体の持てる可能性と進化について書いた。

今回は太極拳における進化について書いてみたい。

− 特殊と普遍 −

二木さんの到達した境地と進化は素晴らしい。

筆舌に尽くせない素晴らしさだ。

しかし、それは個人の想像力・身体能力に負うところが大きく、

誰もが真似できるものではない。

その意味で特殊・個性的な進化だ。

一方太極拳の進化は「普遍的」である。

正しい教え、正しい練習方法を守りさえすれば、

誰もが進化のレールに乗り、

目標到達点に向かって進むことができる。

なぜそう言えるのか?

答えは太極拳が、

「人間にとっての共通の弱さ」を徹底的に見つめ、

「その弱さを克服するための練習」だからである。

太極拳は徹頭徹尾ユニバーサル・デザインなのだ。

− 太極拳における進化 −

太極拳の大きな目的、

それはよく言われるように

「調心」意を調える

「調身」からだを調える

「調息」息を調える

の3つにある。

そのすべてが調和する「三調」が理想である。

「調和」と言い、「強化」と言っていないことに

注目していただきたい。

太極拳の目的は、