第23回 伝達と浸透


「週刊ゴルフダイジェスト」に連載中の

荒川博×片山晋呉の対談記事について書いてみたい。

ゴルフ門外漢の私が人に薦められ読みはじめたこの記事、面白い。

体の使いかたについて共感できることが多く、

ゴルフ素人の私もグイグイ引き込まれる。

小稿では野球・ゴルフを語って太極拳の要訣に触れているところをフォーカスする。

対談から私が読みとったテーマは、

伝達力と浸透力。

以下は第12話の早稲田実業 清宮幸太郎選手についての記事から。

合気道・居合など武道に造詣が深く、

現役時代の王貞治選手を育てた名伯楽として有名な荒川さんは

清宮を評して、プロでの大活躍を予感させる大器と言う。

その理由として、

  ◯ 無駄のないきれいな重心移動

  ◯ 柔らかい動き

  ◯ リラックスした表情

を挙げる。

ー 無駄のないきれいな重心移動 ー

左打ちの清宮は、打ち終わったあと前足である右足にすべての体重が乗っている。

もしこれができず、後ろ足に体重が残ると、

体はバットの運動をさまたげるブレーキとして働いてしまう。

重心の虚実がきれいに分かれるからこそ、

足元から生まれる全エネルギーをボールに十全に伝えることができる。

虚実の分勢がうまくいかなければ、

加速しながらブレーキをかける状態となり、

当然伝達力が損なわれ、「双重(居つき)」の弊におちいってしまう。

ー 柔らかい動き ー

清宮の柔らかさの特徴として、

「バットの握りが軽い」

「打ち終わったあと力んでいない」

「利き腕の筋力に依存し過ぎない」