第38回 満を持す


もともとは弓に由来する言葉で、

「弓を引きしぼって極みに達した状態」。

タメがピークとなり、まさに弓を放す直前の状態が「満を持(じ)す」ということ。

しばらく前までは日常会話に登場する表現であったが、

残念ながら最近耳にすることがほとんどなくなった。

長年日本で親しまれてきた「放す前にタメる文化」が時代とともに立ち消えてゆくのはあまりにも惜しいので、

「タメ」をキーワードに今に生きる「満を持す」文化について書いてみたい。

野球・ゴルフ・相撲

日本で愛好者の多い代表的スポーツ(あるいは国技)であるが、

私が注目したいのは三者に共通の

 ・自分好みの間が持てる

 ・十分なタメを使える

ということ。

野球のバッター、ゴルファー、いずれも自分にとって心地のいい間を使い、十分なためを持って一打にのぞむことができる。

マウンド上のピッチャーも同様の要領で一球を投げられる。

メジャーリーガーの投球フォームに私はすごい違和