ある女性会員さんの体験談。
夜の電車のなかでの出来ごと。
終電にはまだ十分余裕のある、それほど混み合っていない時間帯。
とある駅で、電車内に泥酔した若い女性が出現。
ゆるい気分が突然破られ、周囲の人に緊張が走る。
一瞥「この人危ない」ことがわかる。
危ないは「心配・要介助」の意味で、
目が座り、足もとヨロヨロ。
みんなが女性の一挙手一投足に集中、ただひたすら集中。
そんな周りの不安をよそに、
女性の視線は一つの空席に狙いを定め凝結。
ターゲットへ猪突猛進!
と思いきや、
あろうことか意識を失い、まさかの真後ろへ観音倒し!
意識の飛んだユルユル、グニャグニャ、
石のように重い体が何の前ぶれもなくわが女性会員さんに襲いかかる。
その不意打ちを「玉女穿梭」の姿勢で柔らかく受け止め、
意識を回復させ、やさしく押し返すという離れわざをよどみなくやってのける。
「思わず出てしまいました」という一手は、
女性を無事にターゲットの席へ。
その後、めでたく帰路への旅路が始まったそう。
「よかった、よかった& Good job ! 」のショート・コメディなのですが、
この話、次回もう少し武術目線でふくらませてみたい。
