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第74回 冷えへの警戒スイッチ


二十四節気よると立秋は8月7日頃。

今月23日からは「処暑」。

暦のうえではちょうど今時分に暑さも処(=止)まるという。

灼熱の太陽いまだ勢い衰えず、気温30度を超える日中に秋の気配を実感するのは難しいが、

なるほど早い日の暮れ、虫の音、朝夕の涼風などに夏から秋への穏やかなシフトが感じられる。

季節の交代は辺境・末端から粛々とおもむろに進んでいるようだ。

残暑も徐々にやわらぎはじめる今の時期、なぜか身の回りにお疲れ気味、不調気味の人が多い。

真夏にためこんだ潜在的不調が夏バテとして今頃顕在化しているのかもしれない。

夏はとかく自律神経が酷使され、疲労や倦怠感が蓄積しやすい。

その自律神経の不調を修復・回復するのが睡眠に他ならないのだが、

寝苦しい夏にはその大切な睡眠がままならない。

 ・入眠までに時間がかかる

 ・眠りが浅い

 ・短時間で目覚めてしまう

など様々な障害が複合的に起こる。

しかしようやく風向きが少し変わり、朝夕はいくぶん涼しくなってきた。

まずは睡眠から暑さによる不調を払拭していこう。

天における陰の割合がこれから徐々に増えるにしたがい睡眠の質も向上していくであろうが、

今の時期特に気をつけたいのが、気候にみあった寝巻のセレクト。

睡眠中我われの体は修復・回復モード。

昼間よりも脈が穏やかになり、血圧が少し下がり、体温も少し低くなる。

真夏にはちょうどいい半袖半ズボンもこれからの時期は寝冷えを引き起こす危険アイテムになりかねない。

そろそろ長袖長ズボンのセレクトがベターであろう。

暑さ対策と同時に冷えへの配慮もしなければならない中途半端で悩ましい時期ではあるが、

微妙な季節であるからこそ、過不足のない絶妙な対応をもって、爽やかな秋に向けて体調を上げていきたい。

「冷えは万病の元」というが、体が無防備になる睡眠中については、そろそろ冷えへの警戒スイッチを「ON」にしてもいいのではないだろうか。


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